2015年6月28日日曜日

illy? Lavazza? NO KIMBO

Design by Arvid Hausser
illy ? Lavazza?  
日本でも普通に飲まれるようになったエスプレッソ。
リンコントロではエスプレッソ発祥の地ナポリにならって
KIMBOを主体にillyも使った自家製miscela(ブレンド)
そしてマシンはCIMBARI を選んでいます。 
そもそも火山地帯で地下水に電解質が多い南イタリアではドリップではコーヒーが十分に抽出できません。 
そこで生まれたのがエスプレッ ソ。
北では一日1-2杯 南では朝 昼 晩の食事とその間に必ず5-6杯は飲むそうです。
リンコントロのある三島は富士山の裾野 湧水で有名な柿田川の近くです。水は当然イタリアと同様の硬水。 ナポリ風にどんどんエスプレッソをいただきましょう。
 
リンコントロのマシンはCIMBALI 本格
スタバ同等の価格でKIMBOの豆が味わえます。明らかに酸味すくなくうまみが強いのがわかるはず。 当然 ふっくらクレマのカプチーノもマキアートも ラテも同様。 
今日はKIMBOのブレンドをアフォガードで




これが食べられるのはリンコントロ三島 三島のイタリアン
http://tabelog.com/shizuoka/A2205/A220501/22021553/
http://r.gnavi.co.jp/4nmhupvz0000/

2015年6月26日金曜日

There is no such a thing like an italian food

Antoine Corbineau さんのポスターの部分 販売中
「イタリアンフードなんてもんはない」とよくシェフも言ってます。 
個性が強く多様なのでひとつにくくることはできないってことでしょうか。 
食材やワイン 料理同志も一緒に育まれる文化なので 単品ごちゃまぜより
郷土料理にこだわるほうがおいしいというわけです。
確かにそばには馬肉かいたわさでビールより酒ですね。

しばしばフードマップで表現されるイタリアンバラエティ
人気のイラストレーターCorbineauさんの作品からルカニア部分のご紹介です。
全イタリアのはレジェンドのリンクから購入可能。
バジリカータにはカチョカバッロ  はちみつ 。 タラーリ オリーブ はプーリア 
カラブリアにはプレスしたサラーミ Marmellata はママレードの事です。屑肉でつくる辛いスプレッドのN'duja そしてなんといってもpeperoncini。 

そういえばオオカミにヤラレタ羊をもったいないので
土鍋で煮込んで 食べる話を聞いたことがあります。 貧しい地方ならでは。
食後のワインにレーズンナッツチーズ

食後のワイン用にナッツやブルスケッタにはちみつをかけたのを時々作ってくれます。あのはちみつはバジリカータで調達したものだそう。 羊肉は日本で気に入るものが手に入ったら時々作ってるようです。



これが食べられるのはリンコントロ三島
http://tabelog.com/shizuoka/A2205/A220501/22021553/
http://r.gnavi.co.jp/4nmhupvz0000/
 

2015年6月25日木曜日

Sardinia Bianco con Tuna e pistaccio

ワイン商のお友達が商談に来店
 店は今日は少しヤバい雰囲気。 
扉をあけるとイタリア語。
ワインのインポータ Ernesto さんがサルディニア島のワインを紹介に来店。
島のワインということで 
シシリアのマグロのピスタチオ焼きをあてに進めます。 
Ernesto 満点の評価。 
日本の人には塩が強いかも 
イタリア人には抜群だそうです。
料理バカは日本人好みにはいたしません。

Ernestoはローマ出身。だけど両親はカラブリアとカンパーニャ  なんだsudじゃん
ローマのほうがおいしいもの教えてくれました。


ビンチョウマグロのフィレにピスタチオ

日によってアンティパストミストでいただけます。
マグロのピスタチオ焼き
レシピ: 塩をしたマグロにオイルで
クランチしたてのピスタチオをまぶし
ガーリックとオリーブオイルのフライパン
少し火を通すと出来上がり
簡単で不思議なくらいおいしい
カツオの時期にはカツオでやってくれます

肝心のワインはCala di Seta
calasetta はサルディニア島のおまけみたいな小さな島の街の名前
同名のホテルもあります。 

今日はグラスワインにこれ使うはずだったのに 連れと二人で飲んじゃいました
もう一本!
さっそく私もいただきました。 バジリカータ産よりミネラル多い



これが食べられるのはリンコントロ三島 三島のイタリアン
http://tabelog.com/shizuoka/A2205/A220501/22021553/
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2015年6月22日月曜日

カルボナーラはグアンチャーレで


田舎ではこんな風に売ってますby Nevertime
前述のグアンチャーレ 

マリオさんに何か料理にしてとお願いしたら 
即答でカルボナーラ。 
ルカーナ料理でないのでメニューにはないですけど、頼めば誰にでも作ってくれます。 
こういうとこが料理バカ。
出来るものは何でもメニューにかけばいいのに
イメージでお願いするとなんでもやってくれます。
日本のお客さんは控えめだからなー。


頬肉の塩漬けグアンチャーレ
残り少ない虎の子をささっとスライスして パンチェッタ同量も同様にフライパンへ。 
確かに脂肪が多く とろける触感です。


リンコントロのカルボナーラ 南じゃないけどリクエスト可能

こだわり卵黄とペコリーノロマーノにスパゲッティを加えて そぼろ卵にならないようにはいできあがり。 胡椒は控えめ絶品です。 また食べよ。



これが食べられるのはリンコントロ三島
http://tabelog.com/shizuoka/A2205/A220501/22021553/
http://r.gnavi.co.jp/4nmhupvz0000/

Salumology

Salumi (Cured pork, preserved meat, delicatessen meats, ハムソーセージ)
はカテゴリー名で塩漬け保存加工された畜肉のことです。
肉は圧倒的に豚が中心です。
cured-beef といえばBeef jerky, Corned beef とPastrami くらい あまりうまくない
牛の豊富なカウボーイと戒律上豚が食べれない人の食べ物の印象
赤い筋肉はcureに向かないという法則があるようです。 牛羊豚鳥順 
魚でも赤身は干物にしませんね。鰹節は? 赤白問題はいずれまた。

豚肉の部位

ロース バラ フィレ それぞれどの部位かご存知でしょうか? 
部位別にいろいろなsalumiがあるのでまず部位を復習
カナダ農水省資料

ロース, Loin, 腰肉、external and internal oblique muscle
フィレ:Fillet, tender loin (beef), ileopsoas muscle,
リブ, rib, 肋間筋、intercostal muscle
バラ、belly, 腹直筋 rectus abdominalis
モモ: Leg, ham, 大腿筋 quadriceps and hamsstring muscle
尻: Butt, 臀筋 gluteus muscle
肩背中: Shoulder Butt, multiple muscles such as spinous, rhomboid
肩腕: Shoulder, multiple muscles such as deltoid, bicheps brachii, tricheps...
頬 (豚トロ) masseter muscle
項部(背首): Nucha, nape

特にfilletは腸の後ろ腰椎の前面から骨盤内を経て大腿骨につくinner mucle  
触れない見たことないのでピンとこないはず。
かつてイタリアの山村でもフィレやロース等は生肉として貴族に売って換金し
残りのバラや肩や尻 モモや足等の肉を自家用保存食としたのがsalumiの始まり
Agingによって筋繊維が消化されアミノ酸のうまみが生じます

キュアリング(保存加工)
  塩漬けによる脱水と細菌の抑制は必須で共通
  長期保存には保存中のコンタミや過度の脱水を防ぐ被膜形成が必要です。
塩処理の方法 


塩漬け
 ドライキュア: Salting 粗塩を表面に擦り込み樽に寝かせる
 ウエットキュア: Biring 飽和塩水につける、スプレイする、注射針、血管からの潅流 等
 使用する塩はかつては海の塩だけでしたが
 硝石を加えることで発色し嫌気性菌の抑制効果が見いだされ
 近年では食塩に亜硝酸塩を加えるのが普通になっています。

被膜
 ケーシング:腸につめる 膀胱を使用することも
 カビをつけて表面を変性硬化させる
 スモーク:表面に植物由来の樹脂をコートする 
 そのままにする (被膜なし)

大きな組織をそのまま使うもの
 プロシュートクルード(パルマ): モモ 海の塩 で塩漬けし 洗ってから冷暗所につるす
 クラテッロ:(パルマ近郊) 臀筋 塩漬け 膀胱でケーシング 冷暗所で熟成 カビ
 パンチェッタ(カラブリア):バラ 塩漬け 熟成乾燥  燻製するとアッフミカータ
 グアンチャーレ (ウンブリア): 頬 塩漬け 熟成乾燥 カビ
  スペック   モモ 塩漬け 燻製
 コッパcoppa, capocollo  項部筋肉 塩漬け 大腸 熟成
 ラルド  背部脂肪  塩とハーブ 大理石の漕でセミウエット
  

筋肉を腱等とミンチにして塩漬けし、脂肪片、各種スパイス等で味付けしケーシング
 ソーセージ
   salame: ドライソーセージ=サラミ(乾燥させて熟成する保存食)フェネルシードは絶対
   salsiccia: フレッシュソーセージ:新鮮なうちに焼く煮る等加熱調理して食す
  soppresata: セミドライソーセージ  特にbasillicata と toscany では違うものを指すので注意 一般的にsoppresataと呼ばれているものは マリオさんはpesante と呼ぶようです。またの機会に。

皮下脂肪の香草塩漬け Lardo (ラルド)も高級食材です。 ピザによし ブルスケッタによし。冬には仕入れてくれてます。

ラルドスライス
ラルドのブルスケッタ

Salumi Salumi

リンコントロの前菜盛り合わせから 生ハムメロン 
メロンと合わせて有名になった生ハム(プロシュート)。 南イタリアは豚肉の塩漬け保存食の発祥地で多くのバラエティーが存在します。

ちなみにリンコントロではサルーメはLEVONIからの仕入れで下手なサルメリアより種類も豊富。 ハンディーなスライサーの調整にも余念がなくとろける薄さにスライスしてくれます。
日本レボーニのブタ店長?のブログにもマリオさん登場してます







リンコントロ自家製のサルシッチャ 絶品
ただし生イタリアンソーセージsalsiccia だけは自家製。 
それもそのはずシェフの田舎カンチェラーラ村では毎夏村総出で昔ながらのやり方でソーセージ作りをするsalsiccia festivalが開催されます。 これについてはまた後程詳しく。

畜肉由来の塩漬け保存食は英語ではcold cut meat, deli meat, cured meat等と呼ばれ, 欧米で使用されるのは殆ど豚肉です。イタリアではSalumi

イタリアの各地方にはそれぞれ伝統的なSalumiがあり、外食では各種の塩漬け豚肉(一般名称はSalume 複 salumi) サルーメ をいただくのが楽しみです。
それぞれ材料の部位と加工法を知ってるだけで味も少し変わるかもしれません。
Salumiの種類は 動物の種類x肉の部位x保存方法 の数だけのバラエティーが可能ですがそのうちのいくつかが実在します。



日本で食べれれるのは
リンコントロ三島
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2015年6月20日土曜日

バジリカータって?



州都Potenza近郊の村 丘に張り付く
イタリアブーツの土踏まずバジリカータ州は世界遺産として有名なマテーラ洞窟住居が有名で、古代ローマ時代の詩人ホラティウスの出身地。 「詩は絵のように」(ut pictura poesis) という彼の一節はこの地の風景のことか。
 近年では1950年代から、ラットゥアーダ、パソリーニ、ロイ、ロージ、トルナトーレ、ギブソンなど、有名な映画監督や作家が、この地をロケ地にして数多くの名作を世に出しています。中でもメルギブソンが描いたキリスト受難の物語「パッション」(2002)は記憶に新しい。ゴルゴダの丘がここだったとは。
バジリカータには地中海に面した海岸もありますが大半は山岳と丘陵地帯で、豊かな自然に恵まれ農畜産物やワイン等食材も有名。シェフのマリオはPotenza近くの山村 カンチェラーラ生まれ。毎夏休暇をとって帰郷してはおみやげと活力を仕入れてきます。

産業革命に乗り遅れた南イタリアの人々は、19世紀末のイタリア統一以降圧政に苦しみ海外の労働力市場に向け多くの人々が移民したため世界で活躍する有名人も多数。 製造業の少ない南イタリアでは現在も昔ながらの半自給自足生活が守られ、それが幸いしてオーガニック食材や有機ワインを中心にしたアグリツーリズムの中心になっています。
グーグルの補完ワード やはりグルメ地方ってこと


バジリカータ産の食材



これが食べられるのはリンコントロ三島
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余談ですが大英帝国の圧政から新天地を求めた貧しいアイルランド人は米国で警察消防を独占し政治的地位を築いたがイタリア王国から同時期に入植した南イタリア人が米国でも抑圧され(やはり英国植民地)自衛的にマフィアとして有名になったのは悲しい歴史

有名なマフィア構成員ラッキールチアーノの本名はSalvatore Lucania シシリーの前はLucania (Basilicata)に住んでいたのかも。 シェフも当然マフィア映画は見逃していません。





イタリア政府観光協会/バジリカータ: http://visitaly.jp/travel/basilicata

There is no such thing as an italian food:
http://www.lapiccolafontana.com/theres-no-such-thing-as-italian-food/

リンコントロへようこそ


オリジナルの商標
天使の足元にLucana
リンコントロへようこそ

Lincontroはベテランシェフ マリオとバミが考える理想のトラットリアです。
田舎と同じ料理を出して 生活できるだけの収入を得ることが彼らの理想。
商標のエンジェルはマリオのファミリーネームアンジェリッタにちなんで。
天使の足元にある Gastronomia Lucana とは ルカニア地方の美食学 という意味です。

普通のイタリアンでは物足らぬ飽食家、
シェフのお爺さん 当然ファシスト党でした
アグリツーリズムで活況の南イタリア好き
正統の調理法に興味のある料理好き
店中が和気あいあいのトラットリア好き
本格イタリアワイン好き

そんな人々に向けて
妥協を知らない料理バカのマエストロが本格南イタリア家庭料理を南イタリアの空気(欧州+ギリシア&トルコ臭も)と一緒にお届けします。 料理は本格でも 値段は手ごろです。
お客さんにも個性人が多く箱根近辺の農園の方やオーベルジュの方等のほか都内からの遠征の方も。 和気あいあいのにぎやかなお店です。
 


次回以降予定の話題

日本はイタリアン大国?
マリオの故郷バジリカータって?
日本のエスプレッソってどう?
Salumi どれだけ知ってます?
サルシッチャ祭りは最有名
スライサーも調整でとろけるプロシュート
ラルドってたべたことある?
アンチパストで満足
プロシュートのすねで
ドライパスタは南じゃない
オリーブ量り売り
バジリカータワイン
赤白どっち?
パスタはオイル?トマト? 肉?魚?
Sarciccia (sausage)はくず肉か?
フリッタータを知ってるか?

L’INCONTRO GASTRONOMIA LUCANA
ジャンル:イタリアン
アクセス:伊豆箱根鉄道駿豆線三島広小路駅 徒歩2分
住所:〒411-0856 静岡県三島市広小路町11-25(地図
周辺のお店:ぐるなびぐるなび 三島×イタリアン(イタリア料理)
情報掲載日:2015年6月29日